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鎌田神明宮 鎌倉時代から伝わる幼児虫封のご神徳

電話でのご予約・お問い合わせはTEL.0538-32-6308

〒438-0033 静岡県磐田市鎌田2262

鎌田御厨の総鎮守

社務備忘録 平成21年版

平成21年12月31日


お正月の準備中。
雪!!今日は寒いですね。
皆さん、初詣は暖かくしてきてくださいね。
総代会の焚き火と焼き芋、敬神婦人会の甘酒と、青年会のお神酒とみかんで皆さんをお待ちしております。

新春大祈願は元旦午前零時より、受け付けております。







平成21年12月30日


師走の大祓です。
一年の罪穢れを祓う、1300年の歴史ある日本の伝統行事です。
大祓の祝詞はとてもとても長いのですが、これは平安時代に編纂された「延喜式」に掲載されているんですよ。
それを日本人は大切し、ずっと伝えてきたのですね。


大祓は祓所にて行います。
まず、祓詞奏上。



「人型」を身につけてもらい、大祓の祝詞を奏上いたします。
その間、皆様にはご低頭を。



次に「麻切」といって二拝二拍手一拝の二拍手の代わりに二度、麻を裂きます。



そして本殿をぐるっと回って拝殿にて正式参拝です。
来年も良い年になりますように。








平成21年12月27日


今日は注連縄の付け替え作業をおこないました。
11月に総代、氏子の皆様に作っていただき、静岡新聞にも掲載された注連縄。いよいよお披露目です。


注連縄には、神域(常世:とこよ)と現世(うつしよ)を隔てる結界を意味したり、神社の周りを囲ってその中を神域とし、穢れや禍を祓う意味合いがあります。

当社の大きな注連縄は「大根締め」といって両側がつぼまっています。

このあたりの一般のお家では「ゴボウ締め」という向って右側が太く左側が細くなったものが使われています。(結構毎年お問い合わせのお電話がかかってきますが、『向って右が太い』ですよ!


梯子を使いながらの取り換え作業。なかなか大変なのです。
 



こういして神社のすべての注連縄を変えていきます。
すがすがしい気分で新年を迎えられますね。
 


平成21年12月14日


毎年恒例の伊勢神宮参拝へ行って参りました。
今年は磐田南支部より320名余でバスに乗って1日目は滋賀県の多賀大社にて正式参拝と彦根城、2日目には伊勢神宮(外宮、内宮)、にて正式参拝と神楽の奉納を行いました。

まず、多賀大社。



鳥居をくぐって前方に太閤橋が見えます。
滑るから上っちゃだめですよ、とバスガイドさんに言われていましたので、ちゃんとその脇を通りました。



参集殿にて禰宜さんにお話をお伺いしました。
鎌倉時代に東大寺の再建を請け負った俊乗坊重源。御年61歳。
夢に天照大神が現れ、寿命を延ばすために多賀神社に参れ、とお告げをうけた。
そこで祈願したところ目の前に柏の葉が舞い落ち、そこに20、の文字があった。重源は「寿命が20年延びた」と喜び、立派に東大寺の再建を成し遂げた、とのこと。
このことから多賀大社は長寿祈願の神、として知られています。
また、秀吉を始めとして多くの武将の崇拝を受けたそうです。



そこで、みんな揃って正式参拝です。
長寿の御利益をいただけますように。

 

門帳(白い布に模様が入っている布)も、神主さんが来ている装束も、巫女さんの装束も柏の紋でした。




「お伊勢まいらば お多賀へまいれ
       お伊勢お多賀の 子でござる」

こちらの御祭神の伊邪那岐大神(いざなぎのおおかみ)伊邪那美大神(いざなみのおおかみ)は天照大御神(あまてらすおおみかみ)の親神であり、我が国の国土を始め八百万(やおよろず)の神々をお生みなされた神様であります。
神代の昔からこの多賀の地にお鎮まりになられ、朝廷を始め武将や民衆の崇敬篤く、莚命長寿・除災開運・縁結びの神様としてそのご霊徳がたたえられております。
(多賀大社ホームページより http://www.tagataisya.or.jp/



そしてそのままバスは一路彦根城へ!
天守閣から琵琶湖を望むことができました。
が、しかし。
とてもとても急な階段で、足がつってしまいました。日頃の運動不足を痛感。

 

夕暮れとなり、伊勢路へ。
夜は温泉につかってお楽しみなのでした。
   
   

さてさて朝日を浴びまして。
ここからが本番です。





まず、外宮にて正式参拝。
続いて内宮にて宇治橋を渡ります。
平成25年の式年遷宮に先駆けて、11月3日に完成したばかりの新しい橋です。
顔を近づけると檜のよい香りがいたしました。



 

このあと、正式参拝並びに神楽の奉納です。
撮影禁止なのでお見せできないのが残念ですが、心が洗われる、すがすがしいひと時を過ごしました。

こちらは、御神馬。





土橋姫神社はご存じですか?
宇治橋のたもと、道を一本隔てた所にあります。
宇治橋の守り神です。今年、宇治橋と共に新しく造りなおされました。
できたてのお宮です。

 

そしてそして。
これがなければ伊勢じゃない。
赤福です。
なんだかんだとありましたが、おいしー。
夏はかき氷でいただきましたが、この度は抹茶で。
やっぱりお土産には赤福を買い込んでしまったのでした。










平成21年12月 1日


地の神様をお祀りしましょう − 1215日は「地の神様」の日です。

「地の神様」は主に遠州地方に特有のものとされています。

:  地の神様の鎮座地(お祀りする処)はどこ?

     宅地(屋敷)の北西の角に南向き、または、東向きを最良とします。
     遠州のからっ風は北西から吹きます。この風から家を守る意味もあります。

2:  地の神様の御社っていろいろあるけれど、、、?

         @新藁で毎年造り替える
          A木製の社殿
          B石、瓦、コンクリート製


この3つが見られます。@又はAが最良とされます。
土地の神様なので土に帰るものが好まれるのです。

3:  地の神様って誰をお祀りしているの?
     ・大地主之神(おおとこぬしのかみ)   土地の神様
     ・埴山姫之神(はにやまひめのかみ)  土の神様
     ・産土之神(うぶすなのかみ)       郷土の神様

:  例祭日(おまつりする日)はいつですか?

     毎年1215日夕刻 (14日の所もあります)
     その他に、毎月一日に御洗米、酒、塩、水、等供えます。
     正月には注連飾りを成し、鏡餅を供え、参拝します。

:  由来は

    
古事記に
    ・埀神天皇の御代、大国主の神を葦原之中津国(あしはらのなかつくに:日本のこと)
     大地主の神と称せり

    ・神代、国生みの時、土の神埴山姫の神あれ出()でましし・・・・
    ・産土の神とは地元にある神社の神様のこと

     私たち人間は一時たりとも土地の世話にならない時はありません。
     衣食住総ての面において土(土地)の恵みによって生きています。
     特に宅地(屋敷)は家を建てて住まわしていただいています。
     自分のもののように思いがちですが、地の神様より生存中借りているのです。
     この想いを大切にし、無事に生活できることを地の神様に感謝申し上げましょう。

:  どうやってお祀りすれば良いですか?

     1215日の例祭には、今では少なくなってきていますが少し前までは夕刻になると
     新藁で作ったツト、新竹で作った箸、新米で炊いた赤飯を持って地の神様の前にしゃ
     がんでツトに赤飯を盛り、神様に差し上げ、一年の御礼と来年も無事住まわして頂く
     事をお祈りし、一緒に赤飯を頂きました。


     現在では藁が手に入りにくいので、きれいな器に赤飯を盛り御酒、野菜、果物等を供え
      お祭りすることが多くなりました。

※御神体(みたましろ)は一年に一回(1215日のお祭りの前)、新しいものと代えて
  ください。

     社務所にて授与しております。  初穂料:¥2000  御社御祈祷:¥3000

平成21年11月 1日


ただ今、七五三祈祷 受付中。

1115日は七五三です。
男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳の年に、成長を祝って氏神様に詣でる日本古来の行事です。
当社では七五三の御祈祷を受付ております。
お受けになったお子さんには千歳あめとささやかな授与品を用意してございます。


皆様の御来社をお待ちしております。



平成21年11月 1日


拝殿前で毎年恒例の注連縄作りです。

総代、氏子の皆さんで作っていただきました。
この注連縄は1230日の大祓の前に付け替えます。
一番長いのは本殿周りの囲いにつけるもの。なんと、40メートルです。

  



平成21年10月19日


鎌田神明宮大祭が無事終了いたしました。


宮司になって初めての大祭で至らぬ点も多々ございましたが、皆様のご協力のもと、やり終えることが出来ました。ありがとうございます。

18()の宵祭では雨に降られいががなものか、氏子旗は雨に濡れ、山車は合羽をかぶりはてはて、という様子でしたが19()はこれ以上ないというような秋晴れで風も適度に涼しく素晴らしい祭典日和となりました。
当社の御祭神は伊勢神宮外宮の豊受姫之神であり、五穀豊穣の神様です。
1300年の昔、伊勢の国から豊受姫之神が中島の浜に箭()となって降り立ち、日を経て農具の鎌と一緒にこの地へ納まった、そのためこの地が鎌田と呼ばれたとされております。
また、この地は1100年の昔、伊勢神宮の荘園であった御厨とされました(御由緒参照)。そのためこの五穀豊穣を祈り感謝する秋祭りはことのほか大切にされてきました。

このたびも神社の準備においても本当に沢山の方に気にかけていただき、こちらが声をかけなくとも手伝っていただき、アドバイスをいただきました。
宮司として初めて全体を見回してみて、こんなにも多くの力添えがあったのかと改めて気付き、このような歴史がずっと続いてきたというのは幸せなことだなあと感じ得ます。


また、この日本に古来から続く「祭り」という行事は、お年を召した方から小さな子供まで、人々が一団となって一つの行事を行う、という地域共同体がまとまるための大切な担い手となってきました。この事なかれ主義、自分主義になってきてしまっている世の中で、「祭り」を行うことで地域の皆様が今一度まとまり、仲良くなっていただけたらなあと思います。

今、とても温かい気持ちでおります。
皆様、ありがとうございました。


平成211011


三ヶ野の天神社祭典です。

昔、この地で徳川家康と武田信玄が戦った後、京都の北野天満宮より勧請された神社です。
月に小学4〜年生の太鼓の練習時にお邪魔しまして「お祭り、山車、祭囃子、三ヶ野の歴史、天神社のこと」などをお話させていただきました。
歴史ある御厨のこの地と神社のことが、少しでも心に残ってくれれば、と思います。


ふと気がつくと山車に天神社御祭神の菅原道真公と雷神が彫られているではありませんか。(山車は神様の依り代、化身とされています。道真公は今でこそ学問の神と崇められていますが、当時は天変地異、雷の神様として恐れられました)
この山車は一見の価値があります。とても立派な出来栄えです。
是非大切にしていただきたいです。


 

平成21年10月 9日


浅羽は長溝の、桑原神社宵祭および鳥居奉納報告祭です。


こちらの神社では今年の3月に明治40年代に建てられた石の鳥居を再建いたしました。
ところがわずか2か月ほどでちょっとしたアクシデントにあい、再び建てなおす運びに。
今年2度目の奉納報告祭です。




平成21年10月 5日


御厨地区の秋祭りが始まりました。

10月第1週から3週の土曜日までに神明宮摂社18社の神事、祭典が行われます。
3週の日曜日が神明宮大祭です。
お宮での神事は、沢山の神経と体力を使います(この時期、体重が23kg減ります)
頑張らねば。





平成21年 9月13日


所用があり、伊勢神宮に行ってまいりました。


平成二十五年に行われる式年遷宮に先立ち、内宮の入り口、五十鈴川に架かる宇治橋が工事中です。
神宮が二十年に一度建て替えられるように橋も二十年に一度、新しくするのです。
この橋板は二十年間で1億人以上の参拝者が歩くことにより、厚さ15cmの板が6cmも擦り減るそうです。
宇治橋渡始式(わたりはじめしき)11(火・祝)です。

http://www.isejingu.or.jp/whatsnew/detail.php?uid=162

この工事風景も二十年に一回ですね。



外宮(御祭神が当社の豊受大神です)、内宮にお参りしたあとにはこちら。

夏限定の赤福氷です。
抹茶蜜の中に餡子とおもちが2つ入っていました。
初秋なのでもう終ってしまったかな?と心配していたのですが、おいしく頂くことができました。

http://www.akafuku.co.jp/product/aka_koori.html





平成21年 8月29日


手水舎の左右の柱、神門の手前、本殿向って左側の木札に和歌を再設置いたしました。
総代さんの御好意で今まで古く見づらくなっていた檜の木札を削っていただき、まるで新品のようになったところに筆で書き直しました。
これらの和歌は代前の宮司、袴田行雄が選んだものです。私自身もこれらを復活させることができて嬉しく思います。
どの歌もかみしめるほどに味のでる、人の心の基本を歌った歌と存じます。
どうぞ、ご覧くださいませ。  



明治天皇御製

目に見えぬ 神にむかいて恥じざるは 人の心のまことなりけり(題:神祇)
  目には見えない神様に恥じることのない生き方は、人の真実なる誠の心である

なにごとに 思い入るとも 人はただ まことの道を ふむべかりけり
  どんなことを深く一途に思おうとも 人は誠の道をべきふむべきであったことよ


昭和天皇御製

天地の 神にぞいのる 朝なぎの 海のごとくに波たたぬ世を
  天上、地上にいる沢山の神様、朝の無風状態の海のように波の立たない世の中
  でありますようにお祈り申し上げます

神楽である「浦安の舞」の歌詞である。
 「浦」とは心の意味をもち、「浦安」とは心中の平穏を表す。また「浦安」は日本書紀
 に見られる日本国の異号である。

 秋の例大祭時には鎌田の小学生が浦安の舞を奉納いたします。


昭憲皇太后御歌

みがかずは 玉の光はいでざらむ 人の心もかくこそあるらし
  どんな立派な
宝石も、磨かなければ美しい光は出てきません。人の心も、それと同じです


 昭憲皇太后は明治天皇の皇后


吉川英治

ここは心のふるさとか そぞろ詣れば旅心 うたた童にかへるかな

昭和25年 文豪吉川英治(宮本武蔵や大岡越前を書いた人)が取材旅行の途中で神宮に参拝され、即興で記された歌とのこと。誰しもが故郷を持っています。
しかして伊勢神宮は日本人皆の大御祖神の天照大神がおまつりされているため、みなの共通の心のふるさとといえます。伊勢神宮が「心のふるさと」と言われるようになった所以の歌と考えられています。
神明宮はこの伊勢神宮のもう1柱の御祭神、豊受姫之神を御祭神としておまつりしています。




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鎌田神明宮

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